舞台「3150万秒と、少し」観てきました

中古新品含め着々とテニミュDVDを集める日々ですこんばんは。
ミュキャスさんについて調べるうち、
「あ、この舞台ミュキャス多い…」
「あ、これもミュキャス出てる…」
ということが増えまして。

あと仕事柄演劇関係のご招待を受けたり、取材の機会も多くて、
実はここ最近も、キャスト発表の中で元ミュキャスさんにお会いしたりとか
そういう機会もありました

んで今日は、先週頑張ったご褒美と(自分の中で勝手に)称して、
「3150万秒と、少し」を観てきました
原作は海外の脚本で、お話はかなりシリアス。
クラス旅行で行った雪山で雪崩にあい、2人だけ生き残ってしまった少年。
自暴自棄になったり、突然の不条理にどうしていいかわからず、
戸惑う中で2人は、自殺の名所である岬から死のうとする。
ただ、そのうち1人が「やりたいことがあるから、1年だけ時間をくれ」と言い出し、
その「やりたいことリスト」を2人でやろうと決める。
そして、死ぬ日を一年後と決めて、「死に打ち勝とう」と約束する。
「リスト」は、動物を殺す、放火する、強盗する、というキチガイじみた凶悪なことから、
電車で遠くへ行く、などさまざま。
そのリストは、実は亡くなった旧友たちが残したビデオで語っていた、これから先やってみたいことだった…

2人はそのリストを果たしながら、新しいクラスになじめなかったり、
カウンセラーや教師、家族につっかかったり、彼女の父親に会いに行ったり、
残された者の意味を問いながら必死に生きる…

ラストは、どうなったのかをゆだねるような演出。
笑える場面もあったけれど、基本的にかなり内容は重かった。
震災からも、もうすぐ2年の節目を迎えるわけで…
自殺や事故、災害で突然亡くなる人が多くいる中で、
残された者の苦悩というのは、それぞれ身近な問題だと思う
わたしも1/17になると毎年思うし…
生き残った者は見えない力に助けられた、と言われたところで
じゃあ死んだ人にもその理由があったのか?意味があったのか?と問う…
永遠に答えは出ないし、じゃあどうすればいいかもわからない、
そう考えるとかなりキツい舞台でした

何か答えが出たわけじゃないけど、世の中は大小いろんな不条理のかたまりで、
でも生きる…っていう…それでも生きることはすばらしいんだなって思えたというか…
とにかく心にグッときました

観たかったキャストに、ネイサン役の津田健次郎さんがいたわけですが、
この津田さんと、小澤くんとのやりとりにものすごく泣かされました

いくつか印象的だったセリフがあって
震災のことをあげながら
「あのときは泣いたのに、あれからしばらくすればもう殺人なんかがあって、
人が殺される。そして、誰が結婚したとかどうとか、くだらない情報であふれ、
今はみんな押し流されてしまった」
「やりたいことは、自分の少しだけ手の届かないところにある」
という内容のもの。

なんか久しぶりの舞台だったので(こないだのはライブビューイングだったし、
ミュージカルだったから)、あらためて、生の舞台ってほんといいなと思った…
目の前で人が演じてる、そしてそれを同じ時間の流れの中で見られる喜び…
見ている方も舞台の一部なんだなあと感じましたね

ミュージカルではなかったけれどダンスシーンや身体表現のシーンは結構あって、
見応えありました
どのキャストの演技もすてきだったし。

まあ私はすごくさとちゃん*1が見たかったってのがあったんですけど、いやほんとにかっこよかったです
青柳君の踊りもよかったです
小澤君は、わたし特撮クラスタじゃないので存じませんでしたがすてきでした
相葉くんは言わずもがな。
津田さんのお芝居を見られてよかった。
そんな感じで、2時間半楽しませていただきました。


欲を言えば、サンケイホールブリーゼでやっていた「教授」という舞台も行きたかったんですが、これがまた日にちがまるかぶりだった上に、それに気付いたのが週明けてからだったんで、もう申し込み期限が切れていた…という
「教授」にはヒデ君*2が出ていたので、こちらも見ておきたかったんですが、まあたとえスケジュール調整がついたとしても同一日に商業演劇2本とか見たら吐くんで…脳の処理能力超えますんで…あきらめもつきましたが…

まあそんな感じで、やっぱり舞台っていいなあ!と思いまくったので
今年は結構こっちに傾きそうな感じがびんびんしています

今度は何を見ようかな!

*1:佐藤永典テニミュ四天宝寺Aで財前光を演じた美少年

*2:佐々木喜英四天宝寺Bで白石蔵ノ介を演じた美青年