フットボールとOle

2008年の夏は「ニューエキセントリックだっ!」つって
(なんかスタンドみたい)ずっとエレクトロっぽい音楽聴いてて
2009年の夏は「俺はジョジョにハマったぞォーッジョジョォーッ!」つって、1年間ジョジョにハマり続けて
2010年は…相変わらずジョジョとディズニーと音楽でまわって
そうそう、ジョジョの5部経由で
イタリアとマフィアにすっごく興味を持ったときもあった


とにかくハマったらしばらくはそれ一筋
それがどれだけ長く続くかで、
生涯の友となるかが決まるわけだけど
音楽もジョジョもディズニーも
なかなか広大で奥深い世界で
きっとこれからもずっと好きでい続けるんだろうなって思ってる

そして、年齢を重ねるにつれ
もう、そういうふうに熱くなれるものに
出会うことはないのかもしれない、なんて
ちょっと不安になったりさびしくなったりする


だから、また何かハマれるものに出会えたとき
涙が出るほどうれしいし
心がフル勃起!EDなおた!
みたいにビンビンになってテンションもあがる
それがいくつまで続くかで
あたしの人生は決まるとおもってる


☆☆☆☆☆


初めてサッカーというものに出会ったのは
小学6年のとき
世はバブルで盛り上がり
Jリーグが開幕
そのときちょうど修学旅行だったので
みんなで「旅行はいいけど、家でJリーグ見たかったな」
て言いながら京都の夜をすごした

ハーバーランドのモザイクにはJリーグショップがオープン
連日行列の中、我が家も買い物をし
ブブゼラとはちがう、うるっさい音の鳴る応援楽器だの
フラッグだの腕時計だのキャップだのを買ってもらった
みんながヴェルディを応援してたものだ


それからしばらくして
わたしはスラムダンクと出会い
サッカーより野球よりバスケが好きになった
(分かりやすかったし)

阪神が久々に優勝したときぐらいから
野球も見るようになったけれど
サッカーのことはほとんど知らない

覚えているのは、大学のときのワールドカップ
まだワンセグがついてなかったから
人からのメールで試合の動向を探った
いっつも厳しいフランス語のエバラ先生が
ピエルルイジコリーナさんが好きというぐらい
フットボールバカだったので
食堂へ移動してみんなでサッカーを見た
わいわいして楽しかったけど、結果は覚えていない
(たぶん負けた)


いつの試合が誰とで、どういう結果だったかとか
そういうことって大体なんでも覚えられない
ワールドベースボールクラシックでも高校野球でも
そして誰かのライブに行ったときでも

だからわたしは細かくそういうのを記録する
覚えていられないけど思い出すことはできるから

だからなのか、何かにハマるとそのことについてばっかり書いてしまう
書いてる間がとにかく至福のひとときだから
読んでるほうのことは考えない
(たぶんみんな読み流してるとおもってる)


時は2011年
おかちゃんが率いたワールドカップも終わった
結局どこが優勝したかは1年経ったら覚えてもいない
だけど、はじめたばかりのツイッター
わいわい言いながら楽しく実況ポストをして観戦したのはいい思い出だ

そういう周辺のくだらないことはいつまでも忘れない


BBB ビーサン!! 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅

BBB ビーサン!! 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅

この本が面白かったのはそういうところだろうか

観戦した試合の話だけじゃない
そこで過ごした貧乏旅行のこと
であった人たち


2011年の3月上旬
ずっと読みたいと思ってたジャイアントキリング
持ってた先輩にせがんでついに貸してもらった

フットボールってそんなに面白いの?
野球よりずっと世界的な人口が多くて
ワールドカップのときはみんなすごーくお祭り騒ぎをする
文字通り一挙手一投足に一喜一憂する

いままではそれを、ばかじゃないのっておもってた

でももしかしたら、ばかなのはコッチかもしれない
だって、それだけの人を熱狂させるものってことじゃあないの?


ジャイアントキリングで出会ったのは
「サッカー」というよりも「フットボール
タッツミーはいつも「フットボールバカども」「フットボールの神様」とかって、「サッカー」じゃなく「フットボール」っていう
なんだかそれが単純にカッコよかった


あたしが今まで知ってるものとは違って
経営も大変だし、サポーターも大変だし
広報も大変だし、GMも大変だし
スターも怪我すりゃ引退だし
そっから監督だってするし
そこでもフロントとの折り合いがあるし
年とったらスタメンになれないし
若手には重圧があるし
プロの世界はリーグ戦だから長丁場だし

ていう、オトナの世界のフットボールだった

岸辺露伴イズムを継承し
「リアリティだよ!」を何より重視するようになってきたわたしとしては
それが何より面白くて、熱狂させられた


ワールドカップは終わりたてだけど
旅人になった人とか以外にも
今の日本代表には海外で活躍する人がたくさんいて
長友っていう人はチェゼーナにいるの?
え?インテルに移籍?
インテルに「マイコン」ていう人がいるのおもしろくね?
そういやセリエAってイタリアだよね!

さわやかハセベさんはドイツにいるの?
ドイツとかオランダって結構日本人プレーヤー多くね?
カレンロバート!いたねー!うける〜!
シャルケっていうチームはよく知らないけど
ウッチーマジイケメン!

海外のサッカーってそんなに面白いのかな?
国ごとにそんなに違いがあるのかな?
イタリアは「カテナチオ
じゃあオランダは?
ブラジルはやっぱ、サンバの国だから強いの?
イングランドは?


だいたいタッツミーは監督だから
戦術的な話が結構多い
実際試合を見たことも少ないからよくわかんない

Jリーグも今お休みだし(やっと再開したけど)
ワールドカップもやってない
じゃあ何を見ればいいの?
海外はシーズン中?
欧州チャンピオンズリーグって何?
すげー強いとこどうしがやるの?
何それおもしろそう!
ところでメッシはどこにいるの?
レオナルド監督ってイケメン!
ヨハン・クライフ?誰それ?
モウリーニョ?すごいの?
グアルディオラ?どこの監督??
オシムさんの格言集はなんであんなに売れたの?
監督ってどうすごいの?
監督でそんなに違うの?


そんな感じで
わたしのフットボール熱は
とっちらかりながら、全方位へ波及した


サイドバックってどこのこと?
ボランチって何?
リベロっていうのは覚えてるけど何する人?
戦術とかフォーメーションにも特徴があるの?
4−3−3とかいわれてもどっから言ってるかわかんない


東日本大震災チャリティーマッチでは
ヤットさんが出てきて、飄々とした顔でプレーした
あのときスターだったカズは、今でもスターだった

だからまず、選手の話を聞いてみようと思って
カズさんとヤットさんの新書を買った
ユニセフかどっかに募金するっていうから
ハセベさんの本を買った
そして、サッカーの見方をレクチャーしてくれる本と
フォーメーションからサッカーを理解する本と
そういやイタリア人てサッカー好きじゃんと思って
イタリア人とサッカーの歴史を振り返った本と
サッカーて、もうそれ自体が文化だよなと思って
サッカーと文化論を語ってる本と
タッツミーの苦労をもっとわかりたいなと思って
監督目線で書いたコラムと小説の本と
監督の持つ哲学を知りたいなと思って
ヨハン・クライフの本を買った

イタリアブームがきたときも
イタリア人の哲学や習性からマフィアから
いろんなものを集めまくったけど
今回もびっくりするぐらい片っ端から
フットボールに関する本を全方位で集めまくった


電車に乗ったら芸スポ速報で【サッカー】の話題を見て
サッカージャーナルを読んで
スポーツ新聞のサッカーに関するところ見て
サッカーに関する本を読んで
会社についたらふと気になった折に
サッカーに関する用語とか調べて
家に帰ったら、録画してた海外サッカーの試合を見る
まいにち、フットボールのことについて考える時間が多くなる
そして、考えてるだけでなんだかにやにやしてしまう
それだけ、フットボールって深くて面白いのだ
わたしなんかが言わなくてもみんな知ってる


今回読んだ「ビーサン!」は
ひらたく言うと、プロ選手志望だったサッカー経験者が
「ビール」「ボール」「貧乏」をキーワードに
15万円の予算で、世界のフットボールを見に行くという
貧乏旅行の足跡をたどった紀行モノだ
そんなりっぱなものじゃない
ブログ感覚で読めるユルいやつだ

サッカーの本もいろいろある
名物ライターみたいな人も多い
(カネコなんとかさんとか杉山ナントカさんとか)
正直スギヤマさんという人の本は
文章に独特のクセがあってドヤ顔が透けてみえて
ちょっとシンドイなぁとおもったりする
だから、文章のあうあわないっていう相性は
やっぱり大事なんだなぁとあらためて考えたりしてた

そこで出会ったこの本は
18日の朝イチになんばで仕事があったとき
モントレんところにあるジュンク
いつもは漫画コーナーしか行かないけど
初めてほかの本置いてある場所にいったとき
たまたま見つけたものだ
どうやらモーニング誌で連載されていたエッセイらしく
ジャイアントキリングの巻末でツジトモさんが紹介してた
だから、読みたいなと思いつつ
書店のサッカーコーナーでは見つけられないまま
しばらくアマゾンを断っていたので
(都会の人間はつかっちゃいけないよね、今はとか思って)
読む機会を逸していた
(つっても、フットボール関連の本を買うようになったのは
4月に入ってからぐらいだ)
で、それを偶然見つけたので
うれしくて買った


結構ボリュームがあったけれど
気合を入れずに読むことができる内容だったので
とにかくいろんな先々で読んだ
そばを食べながら、パスタを食べながら、
リゾットを食べながら、どんぶりを食べながら
神戸と大阪を行き来しながら
京都と行き来しながら
すぽると!」のBGMを聞きながら
イタリアをイメージした曲を聴きながら
オエイシスを聞きながら
ナンバーガールを聞きながら


味気ない新書ばっかり読んでたら
面白い文章を書けなくなってくる
ツイッターのポストも、笑わせようとか
うまいこと言うてやろうとか
そういう気持ちがなくなってくる

新聞は分かりやすい表現が最優先だから
それでいいわけだけど
モノ書きのはしくれとしては
そういう傾向はゆゆしきことなので
なんかもっと面白がることとか
楽しくできることを書くって
それはとっても大事だなって


世界ではどんなふうにフットボールに熱狂しているのか?
それを市井の庶民目線でたどっているので
なんだか自分も一緒に旅をしてるような気分になれた
蹴ったことのないボールを蹴りたくなった
もっといろんな世界のフットボールを見たくなった

文章がものすごくうまいとかではないけど
リズム感と言葉の選び方がいいのかな
笑いのツボっていうか感性が近いのかな
単純に面白いから、読む人は選ばないと思うけど
いいと思うかどうかは分かれると思う
だけど、相性のいい人にとってはスッゴク楽しめる本だとおもう

物語だと、早く結末が知りたい!って思って
どんどん先へ読み進めるけど
エッセイの終わりに近づくにつれて
旅が終わってしまうようで
読み終わりたくないなと思った
そんなふうに思えた本は久しぶりだ

著者のタケダさんという人が
とにかくフットボールバカで
そしてそれを受け入れる世界の国々が
なんだかとても面白くて明るくて
そういうピースフルな雰囲気が楽しかった

好きなビールはギネスとモルツ
好きな食べ物はオイスター
わたしとは100%相容れなさそうな好みだけど

紀行モノとか読むタイプでもないけど
フットボールは世界のどこにでもあるから
いろんな場所へ行きたくなる

フットボールには、愛も憎悪もナショナリズム
芸術もリズムもみんなある
それがひしひしと伝わる


今はスルガ銀行のサイトで
フットボールに関するコラムを書いているらしい
今日たまたま検索をかけたら見つけた
震災のことに心を痛めながらも
相変わらずフットボールの力を信じていた


フットボールって美しいな
ハマった世界が広ければ広いほど楽しい
きっとこれから、もっとわたしの楽しみは広がるはず

というわけで興味のある人は是非


ただ仕事じゃない文が書きたいってだけで
だらだら書いたから着地点が見つからないw
いつもだけどw
ごめんねありがとう