ゆうべついに、鑑賞中の新選組!DVD BOXがヤマ場を迎えた。ファンの間でも伝説となった32回「山南脱走」と33回「友の死」である。
新選組に、新たな力を持つ者たちが続々と加わり、その中で次第に、総長・山南敬助と副長・土方歳三らは対立してゆく。やがて、居場所を失っていく山南は、甘味処で偶然知り合った、売られてきたのに底抜けに明るい女・明里と出会い、彼女の天真爛漫なそぶりに惹かれていく。新選組に暇乞いを申し出た山南だが、それを拒否され、彼は法度を冒し、明里をつれての「脱走」を試みる。彼の思いを知った新選組の仲間たちは、なんとか彼を逃がそうとするが、他の隊士の手前容易く特別扱いをすることはできない。その思いも承知の山南は、覚悟を決めて連れ戻され、隊の規律のために切腹する。
という感じのストーリー。山南を演じるは堺雅人。山南という人は、学があってなんでも理詰めで考えるタイプの人間なのだけど、これを絶妙に演じている。いつも、何か裏があるかのようなニヤニヤ感がたまらないのだ。そんな彼が、居場所を失ったときに出会い、癒されていく女性が明里である。もう、何て言えばいいのかわからないくらい、二人は切ない。出会ってから恋に落ち、別れてゆく、その激動の流れがまた、これから歴史の渦に巻き込まれて行く新選組を物語っているようにも思え・・・。
理論派の山南も、人間らしい一面があることを最後に見せ付けられてしまうと、この上なく哀しみが増幅する。
これは、リアルタイムで見ていた人たちはどれほど泣いたことだろうなあ、と思いつつ、山南の覚悟や明里の純真さに心打たれ、深夜に号泣してしまった。
これから、哀しい場面が増えてくる。総司の病気も徐々に発覚しはじめ、勇らはついに龍馬らと敵対しはじめる。時代は進むが新選組は空回りをはじめるような感覚である。それでも彼らは何もわからずひたむきだ。そこが心を揺さぶるのだ。
毎日泣きながら、見すすめていかねばならんなあ。
鴨暗殺を企てる副長総長コンビのくだりが、一番活気づいてたかもしれない。

またいろいろ考察してみたんだけど、山南さんが切腹する前に、最後に挨拶をしに隊士たちが彼を訪ねてくるんだよね。そこで隊士らに語りかける一言がすべて、これから先のフラグになってるんだよね。彼は予言するわけだよ。勘定方はちゃんとお金の出入りを細かく帳面につけておきなさいって言って、結局勘定方の河合はそれをしくじって切腹してしまうことになるんだよね。そういうところがまた泣けるわけだ。あ〜んあ〜ん!!

実は明日は筆記試験なんだけど、とりあえず「ブログタイプ」だけは見て寝よう。
大倉孝二〜。やっぱり・・・イイ!ちょっと今日さわやかじゃん。あの背の高さがやっぱりいちばん反則だな〜。アニキを演じるムラジュンのぶっちぎれた感じがいい。