Shikao&The Family Sugar Fan-key PARADE07@大阪城ホール(ネタバレ有)

別にネタバレ有って書かなきゃならんほどのもんじゃないんだけどさw

いや、素晴らしいライブでしたよ


セットリスト

愛について(花道で弾き語り)
Thank you
ヒットチャートをかけぬけろ
黄金の月
MC(メドレー作りました)
メドレー
サナギ〜アシンメトリー〜秘密
〜ぼくたちの日々〜8月のセレナーデ〜光の川
クライマックス
MC(ベストつくりましたので今日はシングルたくさんやるよ)
夜明けまえ
夕立ち
AFFAIR
グッド・バイ
MC(ヅラ話)
夜空ノムコウ(花道でストリングス+弾き語り)
これからむかえにいくよ
19才
春夏秋冬
MC(紅白エピソード)
青空
ドキドキしちゃう
ストーリー(最初のサビの入りに失敗)
Spirit
正義の味方
イジメテミタイ(ヘロヘロシカオ)
午後のパレード(ダンサーさんたち登場)

アンコール
甘い果実
真夏の夜のユメ
奇跡


たぶんこんな感じだったと思う

年齢層が普段より高い感じ
肌年齢から察するに30代以上っぽいかなあ(失礼)
25の自分でもシカオを見に行くと
小僧っこみたいな感じがする
初めて見たのはたしか4FLUSHERのツアーだったけど
そのとき浪人生だったもんなー
もうあれから6年とか?ひえ〜…
そりゃシカオさんだって紅白も出るわ

会場は満杯
すごいなー
10周年だしね
めでたいもんね

わりと熟年のカップルなどが多い
もしくはお姉さま方
一人はさびしいのはさびしいんだけど
見てて別に不自由はないんだよなー
シカオの歌は
ライブのときだけ声出さずに歌うんだけどw
すごくそのときに
歌詞がずっしりくるのね
要するにシカオのライブは
わたしにとって内省の時間なのだよ
いやもちろん腰にずんずんくる
ファンクで踊るのも大好きだけど

ステージにいるシカオを通して
自分の普段を省みてるなあ、と

そんで思うわけさ
改めて
すごい世界観だよなーと

シカオのいいところは
たぶんあたしと同じく
性悪説の人なんだろうなと思えるところ

きれいごとを歌えないで何がミュージシャンかと
のたまった人もいるし
それも正論だと思う

でも
これ歌うのはずるいよ!って
誰しもある感情だろうけど
ほんとに歌っちゃうか?!っていう
シカオが好きなんだなあ

誰もがもってるのに
言葉にできない感情を
メロディーにのせちゃうんだから
商売あがったりだよ(なんのだよw)

ちなみにセットリストなんぞを
メモまでしたのは初めてw
最近職業病で
何しかメモとってないと
ライブ中でさえ手持ち無沙汰でw

10周年だから久々に来たって人が多かったのか
紅白効果もあったのか
ここまででかい会場でアリーナに入ったのが初めてだったからか
原因はようわからんが
最初から終わりまで
ずっと手拍子w
いやいいんだよ?!
シカオも最初のMCで
「みんな勝手に好きなように楽しんでいってね!」って言ってたし
あんまりそういうの批判はしたくないんだけど

だけどたまに
この曲は沼澤さん裏で打ってるじゃん!とか
そういうもどかしい気持ちもあったけどねw

でもそれよりは
みんなシカオが好きで(基本的に)
ここにこんだけ集まってるんだなーってことに
ほっこりするねぇ

今回幸運にも
アリーナの11列目で見られたんだけど
(花道のときはシカオ自体からは遠かったけど
ほぼ直線ライン上にいた)
前の列にいたおにいちゃんが
すっごい楽しそうに体を動かしながら
全曲歌っていたのでw
それを見てなんだかうれしかった

やっぱりさー
日常を生きる人たちの
ハレの場を提供するっていう仕事は
いいよねぇ…

日常も日常で
その一部を切り取って
朝の情報として発信する
そんな今の仕事も
もちろん楽しいし
やりがいは十分感じてるけど
音楽とかお芝居とか
見に行くと
そういう仕事をしている人たちが
ほんとうにほんとうに
うらやましくみえるときがあるよ

「年齢層高いからか、MCとか静かな曲のときすぐ座るよね」って
帰り際に言ってた人たちがいたけど
ふふ それはね
シカオが昔から
「今からMCするんで座ってください」とか
「静かな曲なんで座ってもらっていいですよ」とか
律儀に呼びかけてくれるやつだったからだよw
長年通ってるファンとしては
シカオにもはや言われずとも
自発的に座るようになってるのさw
もちろん年もあるけどね!!
あたしだって今回ちょっとしんどかったもん!!w

それにしても今回も鉄壁のファミリーシュガーだったなー
だからついついライブには通ってしまうのさ

大体ここを見てる人からしたらあたしは
最近とみに若手?というかマイナー寄りになってるから
ここでスガシカオ見に行ったとか言ったら
結構あれ?て感じがあるかもしれんけど
実は実は
高校のころから大好きなんだよ
Sweetとか超聴いたし
シカオが今となっては失敗とまで言っている
4FLUSHERも好きで
そっからツアーには通うようにしてるの

もう4、5回は見てるかなあ
CDは惰性になってきて
SMILEとかTIMEとか
あのあたりはあんまり聞き込んでないしw
PARADEだって
歌えないものも結構あるんだけど
今日は全部歌った〜
もちろん口パクだよ!合唱厨ではないよ!

もうほんとびっくりするくらい
言葉の魔術師だよシカオ

大体さー
愛についてやったあとが
Thank youってのもずるいし
デビュー曲で
「ぼくのいやしき魂よ ヒットチャートをかけぬけて」
って歌っちゃうし
「私のことを馬鹿だとはじめから思っていたくせに」とかさー
「失くしたものはいちいち憶えちゃいない」とかさー
「体の奥まで甘えたりして」とかさー
「答えがあるフリをして風に吹かれるのはやめにしよう」とかさー
「ぼくがぼくであるために明日がありますように」とかさー
「世界中でただぼく一人だけが許してもらえないような気分さ」とかさー
絶対的に天才じゃん!

「君には黙っていた気分の悪い話さ ひがんだ奴らの手垢のついた噂で新しい旅立ちを汚したりはしたくないし」とかさー
「そんなことがたびたび起きて」とかさー
何その深い言い回し!
ただの歌詞なのに
ものすごくきちんと世界がさだまってるような感覚!

シカオは自分の無力感を
ここまで高らかに歌い上げるから
そういうことを考えるタイプの人間の
心をつかんではなさないんだとおもう

だからねー
そんなに万人ウケするアレではないはずなんだけどなあ…
みんなそんなこと考えてるのかな?
まあそんなこと抜きにしても
音楽として優れてるんだけどさ

「斜陽」の歌詞がとりわけ秀逸だと
あたしは思っててね
自分が何かできると思い込んでるときの陶酔を
振り返って主人公は歌うけど
何かできると思ってた自分
でも何もできないんだ
って言ってる今の自分
そこもまたそんな自分に酔ってるんだよね
そういう表現が匂い立つ感じが
たまんねーって思うのさ

今日はいいライブだったから
いろいろ頭を去来します
結構シカオの歌詞には
考えさせられたし
吉井和哉の考えと同じくらい
あたしの中では核になってるものだから

あたしが人を信じないのは
もう今に始まったことではなく
誰かの力でどうにかなるものではなく
どうにかしてほしいと思っていることもなく
周囲の人が原因だとか
そういうものではなくて
もう、本当に原体験として
「大人はわかってくれない」レベルの
子どもの戯言みたいな言い分なんだけど
それが染み付いてるのも
決してネガティブなことではなくて
「情けないからこそ人間はおもしろくて美しいんだな」って
思えてるんです
そういうポジティブさに
一周して到達できてるのは
シカオの詩が支えになってるからだと思う

意味がわからんよね
もう今日は終わり終わり!
これからもCDは惰性で聴いてても
ライブ前にわざわざ聞き込んだりしなくても
ライブにはついつい通ってしまうでしょう

10周年オメ!

あ、それにしても
みんなちゃんと午後のパレード踊れるんだね
すごいね…