朝9時前に、またしてもアマゾンさんからのお届けモノで目がさめた。さすが24時間以内に発送だ、週末に頼んで週明けにばっちり届くなんて!わーい。
先週届いたのはゆらゆら帝国の新譜だったけど、今日届いたのは全くジャンルの違うもの。
ホルヘ・ボレットの「リスト・ピアノ名曲集」、ウラディミール・ホロヴィッツの「ショパン・アルバム」、ヴラディーミル・アシュケナージの「ショパン名曲集」。3枚買っても5000円ちょい。クラシックはなかなかお手ごろ価格でいい。
で、寝ぼけつつ早速聴いてみた。うちにあったのは梯剛之・通称ピロ子・フジ子らのショパン。特に慣れ親しんできたのは、昔からうちにあったピロ子のもの。

いやいや、ほんっとに違うもんだね。ホロヴィッツアシュケナージショパンは、故意に曲がかぶるようなのを選んで聞き比べるために買ったんだけど、ほんとに違う。てか、昔の方が、曲のテンポが全体的に速いのか?

あたしがお手本にしてきたピロ子の軍隊ポロネーズは、6分半。そしてあたしは、ずっとそのテンポで弾いてきた。
しかし、今日届いたアシュケナージの軍ポロは5分5秒。ホロヴィッツにいたっては4分52秒。なんじゃこりゃー!!っていう衝撃だった。
ピロ子は一般的に、それほど評価の高いピアニストではないと最近わかったし、聞き比べて確かに素人耳にもアラがわかる部分もあったけど、最初に聞いたのがこの人の軍ポロでよかったとちょっと思った。ゆっくりな分、堂々とした勇壮な感じは確かにある。女の人だから、ヘンに力が入ってるところは否めないけれど、アシュケナージホロヴィッツのそれは、速いがゆえにかなりあっさりした感じがどうしてもあって、これを最初に聞いていたら、この曲をこれほど好きになることはなかったかもしれないと思ったのだ。

ピロ子のもフジ子のも、エチュード「革命」なんかは大仰すぎてわたしにとってはあまり聴けたものではなかったけれど、アシュケナージのはかなりわたしの理想とする形だった。あっさりしすぎず、感情を込めすぎず。このさじ加減がかなり難しいのだろうけれど、実際これを弾けないわたしにはわからない。

寝ぼけて最初に聞いたアシュケナージはかなりあっさりしているように感じたけれど、きちんと聞いていると、ホロヴィッツよりわたしは好みだった。ボレットのリストは、リストの曲自体をそれほど聞いてこなかったから、ショパンほど多く語れることはないけれど、フジ子のラ・カンパネラよりは好きかなって感じだった。「鬼火」と「狩り」「メフィスト・ワルツ」はいいと思った。

エチュード「黒鍵」は、誰のもそれほど嫌いではなかった。英雄ポロネーズは、やっぱり梯さんのが一番だ、わたしの中では。多少ゆっくり目なのかもしれないけれど、それに勇壮さに欠けるところもあるかもしれないけれど、誰のプレイにもない優雅さが、彼の英ポロにはある。華やかさは彼のが秀でている。そんなふうに感じた。

て、全然素人だけどさ、あはー。

うちから街場へ出て行く片道の電車賃と手数料がほぼ一緒だから、こんだけすぐ来るならアマゾン使えるなーとしみじみ。先ほど早速、ルービンシュタインのワルツ集、エチュード集、ドビュッシー名曲集を注文。わくわく。

今日は1日中ピアノを弾いてるか、CD聞いてるかだった。